top of page

黒川岳「空と砂漠のエンパナーダメイキングタイム」

会期:2023年1月27日(金)- 2月19日(日)

会期中の金土日開廊

13:00-19:00

Venue:FINCH ARTS

Artist:黒川岳

会期中のイベントについては随時WEBサイト、各種SNSで更新します。





この度FINCH ARTSでは黒川岳個展「空と砂漠のエンパナーダメイキングタイム」を開催いたします。

黒川はモノや環境と身体の関係性に着目し、自身が出会った様々な対象に自らの身体で「触れる」ことにより生まれる形や音、動きなどを、彫刻やパフォーマンス・音楽で発表している作家です。本展では、黒川が南米チリの砂漠での滞在中に制作した新作の展示、マテ茶をふるまうアタカマ茶会、エンパナーダ(南米のパン)のイベントを予定しております。どうぞご高覧ください。

※イベントは状況により開催をしない場合もございます。詳細は随時WEBサイト、各種SNSでお知らせいたします。


-


 2022年3月、私は南米チリのアタカマ砂漠に3週間ほど滞在しました。

 見渡す限り続く広大な大地は、地殻変動や風や雨、日の光によってダイナミックに、時に繊細に形作られ、まるでこの惑星と太陽がとてつもない時間とエネルギーをかけて遊んでいるかのようでした。「せっかく遥々来たのだから、せめてここに滞在している3週間くらいは私も遊びに混ぜてくれないか!(当時の私の心の声)」


 滞在先の先住民たちの暮らしや信仰の中には、遊びに混ぜてもらうためのヒントがたくさんあり、それらの思考や振る舞いの一つ一つが自分にはとても美しいものに感じられました。人にとって必ずしも最適ではない環境下で、その環境にリスペクトを持ちながら一緒に居続けるすべを学んだ3週間でした。


 最初にアタカマ砂漠に行こうと決心したきっかけは、とにかく地球の反対側の地面に触れてみたいというごくシンプルな衝動のようなものでした。しかしコロナ禍による2年もの渡航延期や、出発1週間前に始まったウクライナ侵攻などを経て、遠くの場所や人に自らの体で触れるということの意味は自分の中で濃く、深くなっていきました。


 滞在中は多くの時間をリサーチに費やしましたが、それでも作ったものはかなりの量になりました。今回、その一部をこうしてお見せできる機会をいただけて嬉しいです。標高2,000m~5,000mの澄んだ(しかし時に薄すぎる)空気とサングラス必須の日差しのもとで、ひたすら歩いて、佇んで、触れて確かめた時間を少しでも共有できたら幸いです。


-


黒川岳|Gaku Kurokawa

1994年島根県生まれ。京都在住。2016年東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、18年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。物体や環境と身体との関係に着目し、彫刻やパフォーマンス・音楽などの作品を制作している。主な個展に、「甕々の声」(アートラボあいち、2021)、「奥の工場見学」(千丸屋京湯葉本店、京都、2021)など。 2023年4月には八戸美術館での展覧会「美しいHUG!」への参加を予定している。

bottom of page