谷本真理「からだの中のさかな」

会期:2021年 8月20日(金) - 9月19日(日) 13:00-19:00

会期中の金土日開廊

venue:FINCH ARTS

Mari Tanimoto, Under a new body, 2021, H50.8xW46.5cm, oil on canvas



 この度、FINCH ARTSでは谷本真理個展「からだの中のさかな」を開催いたします。

 谷本は粘土や陶を用い、通常では失敗と見なされる焼成時のゆがみや割れ、陶の表面を覆う釉薬の流れ落ちる特性など、「遊び」や「予想外」の事象、自分の意志とは異なる力による変形をも積極的に取り入れる作品を制作しています。本展ではその物理的に不確定な事象に加え、同時に体の中で生まれては消えていくような断片的な記憶のようなものを想起するオイル・ペィンティングの新作を中心に展示します。どうぞご高覧ください。


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最近、油絵を描くようになった。

今までずっと、絵の具で絵を描くことはなんだか苦手だな〜と思っていた。紙の上の絵の具は、すぐ乾いて終わってしまう感じがして、カサカサして薄くていやだった。

油絵具は流動的。

キャンバスにのせると、ずっとぬるぬるしていて何日も乾かない。乾いてるのに触るとベタベタ手につくんじゃないか?と思わせるところや、永遠に絵を動かしていられそうなところもいいと思っている。

描くときは、何を描くか特に決めずに画面の上をうろうろグルグルする。何回も上から描き直したりする。

目に見えない何かを探っているような感覚になる。実体が無くて気持ち悪くて気持ちがいい。

姿の無い魚をにょろにょろ追いかけているような時間。


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谷本 真理|Mari Tanimoto

1986年兵庫県生まれ。2012年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。主な個展に、「ショーケースギャラリー谷本真理展」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2020)、「ごっこ?」(FINCH ARTS、京都、2019)、「Under 35 谷本真理展」(BankART Studio NYK、神奈川、2014)。グループ展に「Slow Culture」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都、2021)、「一方そのころ- meanwhile -」(KAYOKOYUKI、東京、2019)、「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017」(岐阜県美術館、2017、審査員賞「田中泯賞」受賞)、「新・陶・宣言」(豊田市美術館、2011)など。


展覧会記録


撮影:前端紗季

撮影日:2021年8月20日

©︎Mari Tanimoto, Photo by Saki Maebata, Courtesy of FINCH ARTS

Date:Aug/20/2021