水谷昌人「死と再生のmania」

会期:2021年10月1日(金)- 10月24日(日) 13:00-19:00

会期中の金土日開廊

venue:FINCH ARTS

Masato Mizutani, Crown(Iron/Iron)#3, 2021, H90.0xW100.0cm, 水性樹脂、鉄粉、アイロンペイント



この度、FINCH ARTSでは水谷昌人個展「死と再生のmania」を開催いたします。

 水谷はパネルの背面から絵具を絞り出し描く特徴的な方法論で絵画を制作することで知られています。死んだイメージに生命をもたらすと本人が語る手法により、絵画制作の各部分が儀式的に再生され、物質の集積でアウラが立ち上がることを意図しています。FINCH ARTSでの3年ぶりの本展では「crown」と名付けられた新シリーズを展開します。その見た目の重厚さを裏切るように、キャンバスの木枠を樹脂で型取りした抜け殻のような(骨格のような)形態、絵画の物質的フェティッシュを擬態する表面。ゆるやかに死に続ける酸化する物質。死の向こう側から新たな生命が立ち現れる水谷の絵画をどうぞご高覧ください。


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今回の制作過程で支持体の黒いフレームから植物のように王冠が突き出てきたように見えた。

絵画というフォーマットの信頼を使ってできることはなんなのか。


美術史や作品の高額な落札価格などについて当然のように受け入れ信じてしまうことや状況に疑うこともあれば自分自身が歴史的な作品やブランドが好きだったり受け入れやすかったりもする。

どちらにしても歴史や高額価格を揺るがない既成事実と捉え、それに狂信的な信仰心を持っているとすれば私にとって扱うべきモチーフになる。

なぜなら過剰になればなるほど信仰(イメージ)の対象から見ての外側や反対側に何かしらの現象が発生しやすくなっていくからだ。

イメージが熱を帯び水を運び蒸発し空気となっていく。

寒い部屋の中で高音のガスストーブを焚けば、

窓にダラダラと結露が流れるように。

フランクステラのブラックペインティングから巨大なオブジェに増幅していくように。

安心と安全を求めるあまり別の形、場所で貧困層、死人が増えるように。

絵画が終わったと言われたとき、また再び生まれ続けるように。


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水谷昌人 | Masato Mizutani


1990年大阪府生まれ。2016年京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻油画コース 修了。パネルの背面から絵具を絞り出し描く特徴的な方法論で絵画を制作する。死んだイメージに生命をもたらすと本人が語る手法により、絵画の物質とイメージが同時に立ち上がる。近年の個展に、「Sex and the Bacon」(FINCH ARTS、京都、2018) 、展覧会に「ART NAKANOSHIMA 2019」(堂島リバーフォーラム、大阪)、「京芸 transmit program」(京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA、2017)。主な受賞に 「a.a.t.m. アートアワードトーキョー丸の内 2016」建畠晢 賞(丸ビル、2016) などがある。


[Solo Exhibition]

2021 水谷昌人展/TS4312, 東京

2020 Aftereffect/ARTDYNE, 東京

2019  123 億魂/HARMAS GALLERY, 東京

2019 階段に降りる魂/大雅堂, 京都

2018  Sex and the Bacon/FINCH ARRS, 京都

2018  IZANAI/TS4312, 東京


[Group Exhibition]

2021 Aliens/FINCH ARTS, 京都

2019 小品展/ TS4312, 東京

2019 Painting Made : 2019 FINCH ARTS Summer Show /FINCH ARTS, 京都

2019 ここが浄土か/FINCH ARTS, 京都

2018 「ARTISTS' FAIR KYOTO」( 大庭大介 推薦 )/ 京都文化博物館 別館

2017 open house/青春画廊 西陣, 京都

2017 京芸 transmit program/京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA

2017JOINT EXHIBITION/スタジオハイデンバン, 京都


展覧会記録

撮影:前端紗季

撮影日:2021年10月2日

©︎Masato Mizutani, Photo by Saki Maebata, Courtesy of FINCH ARTS

Date:Oct/2/2021