隣合うみどり:EUKARYOTE共同企画展
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FINCH ARTSとEUKARYOTEは2026年2月20日(金)から2026月3日15日(日)までの会期にて、今村遼祐、菅原玄奨、畑山太志、福岡道雄、増田佳江、5名の出展作家による共同企画展「隣合うみどり」を開催いたします。
本展は、「九段 kudan house」にて開催されたアートフェア「CURATION⇄FAIR(キュレーションフェア)」内にて発表した作品群を、ギャラリーの空間へ場を移して展示いたします。
旧山口萬吉邸として建てられ、東京大空襲を生き延びた歴史をもつ現名称「九段 Kudan House」。その場所性と記憶に着目し、戦禍を経て意図的に保存されてきた建築と、今現在不確かさを抱えながらも、未来の美術の文脈へとつながろうとする現代美術との関係性をテーマとして、キュレーションフェアでは展示が構成されました。本展では、その試みをギャラリー空間へと移し、作品と場所、記憶と表現の関係性をあらためて見つめ直す場として再構成いたします。
【概要】
隣合うみどり
会期:2026年2月20日(金) - 2026年3月15日(日)
会場:EUKARYOTE(東京都渋谷区神宮前3-41-3)
時間 : 12:00-19:00
休廊 : 月曜日、火曜日
出展作家:菅原玄奨、畑山太志、福岡道雄、増田佳江、今村遼佑
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福岡道雄(ふくおか みちお)
1936 年、大阪府堺市に生まれる。生後まもなく中国北京に渡り、終戦後に帰国。中学2年まで滋賀県海津で過ごす。早くから彫刻家を志し 1955 年大阪市立美術研究所彫刻室に入所。1958 年海辺の砂に石膏を流し込んだ「SAND」シリーズを初個展で発表し注目される。以降、反芸術的作品「何もすることがない」、ため息を彫刻素材として捉えた「ピンクバルーン」、黑い箱状のアトリエや周辺の光景、波の表情による彫刻、平面に言葉を刻み込んだ「僕達は本当に怯えなくてもいいのでしょうか」など戦後の日本における現代美術を代表する彫刻家の一人として国内外で多数の展覧会に発表をつづけるが、2005 年、想像力の回帰を自覚し「つくらない彫刻家」となる。主な展覧会として「現代美術の新世代展」(東京国立近代美術館、1966)、「第 16 回サンパウロ・ビエンナーレ」(1981)、「ヨコハマトリエンナーレ 2014」、「福岡道雄 つくらない彫刻家」(国立国際美術館、大阪、2017)などがある。

増田佳江(ますだ かえ) 1978年京都府生まれ。風景や植物、建築物の内部といった日常的なモチーフを起点に、それらが記憶や時間の経過とともに抽象的な色彩や光へと変容していくプロセスを、重層的な筆致によって描き出す。画面上で具象的なイメージが分解と再構成を繰り返すその表現は、対象の持つ気配や「見る」という行為そのものへの思索を内包している。2002年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業、2004年同大学大学院美術科絵画専攻修了。2013年平成25年度文化庁新進芸術家海外研修員としてアメリカ、アナーバーに滞在。主な展示に、「トロイメライ」(原美術館ARC、群馬、2024-2025年)、「Empty House」(ガトーフェスタハラダアートギャラリー、群馬、2024年)、「Daisy」(rin art association、群馬、2020年)、「ドマーニ明日展」(国立新美術館、東京、2018年)、「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう - Crazy for Painting vol.7 増田佳江」(Gallery αM、東京、2012年)、「遠い歌 近い声」(ギャラリー小柳、東京、2012年)など。

今村遼佑(いまむら りょうすけ)
1982年京都府生まれ。日常生活の中にあるささやかな出来事や記憶を題材とし、日用品など身近な素材を用いて、映像、立体、インスタレーションなど多様な手法で表現を行う。近年は、微細な光や音、香りといった感覚を呼び起こす要素に加え、全盲の美術作家・光島貴之との共同プロジェクトを通じた「感覚の交換」や、場所と記憶の結びつきをより深く探求している。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2016年ポーラ美術振興財団在外研修員としてワルシャワに滞在。主な展示に、「この世界の覚え方」(See Saw gallery + hibit、愛知、2026年/eN arts、京都、2025年)、「いつか かつて と なりて」(茨木市立ギャラリー、大阪、2025-2026年)、「今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト〈感覚の点P〉展」(東京都渋谷公園通りギャラリー、東京、2025年)、「味/処」(神奈川県民ホールギャラリー、神奈川、2023年)、「アート・スコープ 2012-2014―旅の後もしくは痕」(原美術館、東京、2014年)、「ヨコハマトリエンナーレ2011」(横浜美術館、神奈川、2011年)など。
菅原玄奨(すがはら げんしょう)
1993年東京都生まれ。2018年東京造形大学大学院造形研究科修士課程修了。FRPを主な素材に消費社会に生きる現代人の姿を造形し、移ろい続ける表層や実態の不確かさを彫刻として提示してきた。近年は樹脂のほか、作陶に用いられる粘土を取り入れテラコッタによる制作も展開。素材がもつ特性や物質的変化を積極的に取り込みながら、触覚性と制作プロセスそのものを可視化させた人体彫刻は、デジタル時代における彫刻の可能性を示唆している。近年の主な個展に、「The Common Call」(TAV GALLERY、東京、2025)「Superficial Sensation」(FOMO、台北、2021)、「湿った壁」(EUKARYOTE、東京、2024)など。主なグループ展に、「Chimeric Sculpture Expression」(AKI GALLERY、台北、2024)、「2024」(Moosey Art、ロンドン、2024)、「AGAIN-ST ルーツ/ツール 彫刻の虚材と教材」(武蔵野美術大学美術館、東京、2022)ほか。
畑山太志(はたやま たいし)
1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができない空気感や存在感の視覚化を試み、知覚の外側ではない身体が持つありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含みこむ現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開しており、近年はコンセプトに基づく作為を手放し、筆致に導かれる制作へと移行。筆の運動から立ち上がる色面や余白、染みや塗りの方向性のなかに、記憶や身体感覚の層が重なり合う空間を生み出している。
近年の主な個展に、「自由な現実」(EUKARYOTE、東京、2025)など。主なグループ展に「新・今日の作家展2025 穿ちの表象」(横浜市民ギャラリー、神奈川、2025)、「VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2023)、「attunement」(The 5th Floor、東京、2020)、「神宮の杜芸術祝祭」(明治神宮ミュージアム、東京、2020)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館、長野、2018)など。
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